私の色鉛筆

2017.04.17 Monday

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    今日から春の土用。5月4日まで続く。土用は季節の変わり目んあおで農作業で体調を崩さないようにという

     

    意味合いもあるそうですが、土用の間は、土公神(どくしん)という神様が支配すると言われ、

     

    土を動かしては行けないと言われます。土用の間日は、4月24日、25日、28日。この3日間は免除される日。

     

     

     

     

    今日は激しく雨が降っているのに静かな一日。

     

    嵐のように染め続けたひとくくりの日々が開けて新しい週の初め、土用入りの雨の日に、静かに立ち止まる。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    特にこの数日は、不眠不休、意識朦朧で身体の感覚さえわからないような中でストールを染めていた。

     

    食事もそこそこ、疲れ切ったらソファーで仮眠をとり、また染め出す。そして疲れ切って意識朦朧になればなるほど

     

    半分目を閉じたような状態で、染める。火をかけた鍋の前で一色1時間ほどストールを操作する。

     

     

     

    楽しいとか、疲れたとか、苦しいとか、そんな感覚なんて、何もなく、ただ砂漠の中で水を探して生き続けていたような、

     

    ただ魂だけが存在していたような日々でした。

     

    今日は、本当に一夜開けて、色の道筋が見えて来た。そんな大きくページが切り替わったように思う日。

     

     

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    昨年は変化の時で、染めることができなかった。

     

    色直しや処理の中、悲しかった。

     

    駄目になったストールが師匠からの声無き手紙のようで辛く苦しかった。

     

     

    師匠の四年前の大病から覚悟しながらだったけれど、越えてきたし、越え切る自信もあった。

     

    だから声無き手紙のストール達に触れることは悲しくて、ストールを見ることさえ辛くて、

     

    全部、閉まっていた時もあった。

     

     

     

     

    年が開けて、肚が決まって「なんで?」な気持ちも染めていくたびに消えて行き、

     

    それから自分が表現したい色の世界への熱望が生まれた。

     

    たくさんの色、染め方、立体。

     

     

     

     

     

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    まずは、染めたかった色を染めだした。私の輪郭が見えた。

     

    そして、すでに生まれていた色名、色群の再現。

     

    色も、それぞれの色言葉も古くなっていたので、今はブラッシュアップもしたい。

     

    染料も新しいタイプの染料にして、染めの工程も3工程増やしたので、一からレシピ作り。

     

     

     

     

     

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    そして、まだまだ、染めて色を出したい。

     

    しかし、写真の膨大な量のストールは、まだ、染めただけで、この後、色止めや仕上げで3回、水の中をくぐらせ、作っていく。

     

    それだけでも日にちがかかる。

     

    それから新しく色名を決める。

     

    そして色言葉、色物語を始める。

     

     

     

     

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    途中下車で、exhibitionや販売会をしたいが、やっと色の道筋が見えた時、

     

    日時設定は、今はしないで、句読点を待とうと思う。

     

    早く届けたい。会いたい。そういう思いもいっぱいある。

     

     

    だけど、途中下車をしたら、また、1から始めることになりそうなので、しばし、ごめんなさいをしようと思う。

     

     

     

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    今は、私の色鉛筆の箱をうめる時のように思う。

     

    これから先を描くための色鉛筆の箱を。

     

     

     

     

     

     

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    夢遊病者時代は「目覚め」の時へのトンネルだ

    2017.04.14 Friday

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      「元気かぁ〜?」と、マブ友で開運画家の加藤和(かとうなごむ)ちゃんから電話があった。

       

      ここのところ、根を詰めるというよりも、何かに憑かれたように、染め続けて「私は大丈夫か?」な日々。

       

      ご飯を食べる時間ももったいなくて、睡眠もアトリエのソファで仮眠をして、少し元気なったら夢遊病者のように

       

      染め出す。眠くて目が半分しか開かなくても染める中毒は止まらない。

       

      そんな時に和ちゃんからの電話。「今は、根を詰めすぎていいんだよ。それで、染めつくまで染め続けるんだよ。

       

      でも、ちょっと途中下車してストールフェアしたらいいよ。」と。

       

       

       

       

      うん。

       

      このぶんだと、6月に一度、開催しましょうか。。。。。

       

       

       

       

       

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      そういえば、20代の頃クリエーターのお遊び会で一緒だったNくんは、テレビで特番を組まれるほど有名になった。

       

      そんな彼は、昔、エイズが話題になった頃、「エイズ」をテーマにオブジェに取り組んでいた。

       

      彼が独立する前、20代後半だったかな〜、発泡スチロールからAIDSのアルファベットを切り出しているうちに

       

      アルファベットを作りすぎて、最後には、マンションの部屋に入ることができなくなったそうだ。

       

      デザイン会社から、マンションの部屋に戻ってから毎夜毎夜、発泡スチロールを削り続けて、最後は玄関の外に

       

      自分が出るハメになったそうだ。若い頃から、キチガイのようなクリエイティブな逸話がいっぱいあった。

       

       

       

       

       

       

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      キチガイを、キチガイ時代をきちんと、きちがいを堪能することで

       

      自分自身の、扉が開くもんだ!!!

       

      遅がけながらも、私にとって今がその時だ!

       

       

       

       

       

       

      昔から根を詰めやすいというか、根を詰め過ぎながらモノヅクリをしてきたけれど、今回は凱旋門というか

       

      隠しようのない自分ダダ漏れの脱皮本番の時。

       

       

       

       

       

      新しい色が生まれ、アトリエがその色たちで満たされていけば行くほど、隠しようのない自分というものが

       

      見えてくる。見返すと、どこもかしこも「私」がいる。

       

       

       

       

       

       

       

      今日は染めながら、確かにストール布地を染めているんだけど、

       

      一枚一枚、染めるその色と染料が私の体の中に入って行っている。地層のように、その一色一色たちが私の中に

       

      重なっていくことで地場ができるんだなぁと、それがとても大切なことと。

       

      今の人色が、私の、その古く遠くにある時間にまで染め入って行くように感じた。

       

       

       

       

       

       

       

       

      この1週間はたくさん染めた。半日だけ母と一緒にお花見ランチに父のお墓参りで出かけたけれど

       

      あとは朝昼晩、関係なしに染めていた。だからなのか、ちょっとお出かけしようにも

       

      メイクもお洋服も似合わない。

       

       

       

      特に

       

      私に似合うストールが見当たらない。

       

      たくさんあるストールを取っ替え引っ替え。

       

      確かに、あの時はしっくりと、かつ新鮮な私へと誘った色たちが今はヒットしない。

       

       

      ストールの色が変わるたびに、脱皮をするようにメインのストールの色を変えてきた。

       

      まるでストールの色が自分史、カラーヒストリー。

       

      脱皮したストールは抜け殻のよう。

       

       

       

       

       

       

       

      そんな中、

       

      1枚だけ染めたNEW蓮華妃紫色のストールが、この色だけが私にフィットした。

       

       

      強い色なのに、纏うとナチュラルな雰囲気にさえなる。

       

      春夏にナチュラルベージュなんかと組み合わせたら品良く、かっこよくだ。

       

       

      今日は、この1枚だけ染めたこの色を色止めもなしで

       

      ずっと首元にまとっていまし。

       

       

      変化が実郎的に始まり、その勢い風が、昨年の鬱々とした心を流し去った。

       

      蓮華はハスの色。

       

      なんだか、足元にある経の鬱々とした日々は肥やしのごとく蓮華(ハス)の花を咲かせようとしているような。

       

       

      深い部分の目覚め。

       

      この色はそんなテーマを持って入るように感じた。