川滸〜染めは火と水の浄化の色癒し。

2017.04.22 Saturday

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    桜の季節なんて、もうずっと昔の季節だったかのように、初夏の気配を遠くに感じます。

     

    美しいあの桜の季節。香り立つ花びら色の空、花曇りの日は余計に桜ピンクが自身の近くに感じたり、

     

    幻想的な霧の日の桜は、もしかして違う次元のことであったかのようで。

     

     

    それでも今年は、染めばかりをしていて、桜を楽しむ時間はほんのひと時。

     

    桜でお腹がいっぱいにある犬山に暮らし、木曽川対岸の岐阜側のアトリエで染めと。移動の時の桜のトンネル、

     

    川を流れる桜の花びらの花筏(はないかだ)と、ストールの花筏色を染めながら桜の春は終わった。

     

     

     

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    染めは、火と水。そして色の中。

     

    一色が完成するまでの長い時間。

     

     

    火の浄化と、水の浄化の中、色を染めながら、色言葉とともに、その色の時間軸に問答がある。

     

    大きく広い木曽川をのぞみながら染め上がったストールを干す。

     

    満々とたたえた木曽川の水に心が満たされる。

     

    その一通りのプロセスの中、自身が浄化され、色が自身の中に入っていく。

     

    役得だな。と思う。

     

     

     

     

     

     

    仮の住まいとして決めたこの部屋。

     

    ここに越してきた2年前。その頃は実家の改築、アトリエ建築のためにと設計の先生と打ち合わせをしながら

     

    散らかった実家の片付けや掃除。たくさんの労力を使ったけれど、母の具合が悪くなって地鎮祭を前に中止。

     

     

    仮住まいのアトリエは、以前の場所の半分のスペース。126平米から66平米。二軒から一軒みたいなもので

     

    その荷物の整理、レイアウト変更をなんどもしながら今。

     

    生活スタイルが違う母と娘の生活の折り合いにケア。心の荷物は高層マンション並みだったように思う。

     

     

    そして、テーマがシンクロでもするかのように

     

    4年前の大病からの後遺症とでもいいましょうか?師匠の染めが乱れ修復不可能となった昨年。

     

    今年に入って、やっとそのダメになってしまった100枚を超えるストールの山に手をつけ始めた。

     

     

     

     

     

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    火と水での浄化。

     

     

    新しい色を自ら染める時の快感はたまらない。

     

    眠ることも食べることも、身体や脳の疲労さえ忘れて染め続け、新しい色、そしてその先の色を追いかける。

     

    身体がなくなってしまったかのような感覚で時が過ぎる。

     

     

     

    そこから、句読点を入れて

     

    師匠の置き手紙のような、ムラやスレのストールの色直し。このストールたちは商品や作品にはならないが

     

    そのままにしておくことも、捨てることもできない。何かの形にできないかと、

     

    色止めのイオン封鎖を取り、色を落とす。

     

    その置き手紙のストールに触れることは、苦痛を伴う。

     

    その時と共時して、自宅の母の問題も発生する。

     

     

    ああ無情と、カラオケにでも行くか。。。

     

     

     

     

     

     

     

     

    火の前で40分ほど鍋の前。

     

    染液を揺らしながら、一定のリズムが呼吸のように揺らぐ。

     

    その湯気と暑さで、感情が無感覚になる。

     

     

    いろんな時間軸へとカメラは移動する。

     

    90度以内、沸騰させないように火の調節をしながら染めの液体を保ち続ける。

     

    人肌から40度の間で染め始め、徐々に温度を上げる。その頃は、私の心の中の言葉が独り言のように聞こえ始める。

     

    80度から30分、その間は、私自身の思考が消える。

     

     

     

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    洗い。

     

    染料を全て食してしまったような淡色。

     

     

    まだ少しばかり色を残した濃色のストールたち。

     

    染液の中からストールを取り出し、洗い始める。

     

     

    完成後の色流れのケアで、色流れ防止の洗剤で食しきれなかった色を流す。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    そして満々と水をたたえた川滸でストールを広げる。

     

    役得だな。

     

    そして、この場所にアトリエとなったことの流れは必然だったのだと思う。

     

     

     

    染めた後は、まだ、色止めや、仕上げで3度の水をくぐることになるが、全ての一連の流れを今は一人でしているが、

     

    来年ぐらいは、お手伝いをお願いしよう。

     

     

     

     

    かぐやピンク〜自立のピンク

    2017.04.21 Friday

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      竹取物語〜かぐやのピンク

       

      毎日毎日、引き籠りのように染め続ける日々。

       

      SNSのみんなの美味しそうな、楽しそうな投稿を見ながら、私は地味な生活をしているなと思ったりする。

       

      もともと、オタク要素もあるので、作品作りや夢中になるものがあると、何日も部屋から一歩も出ないことは多くあるが

       

      今月の引き籠りは、少しいつもと違った感覚の引き籠もり感覚がある。

       

      自宅、母のケアも、やり過ぎて疲れきってバランスを崩している感もあったので、母を信頼して手放しをしようと。

       

      染めのタイミングというか、染めの途中でやめてアトリエから自宅に戻るということも難しかったり、

       

      健康的なものをと、料理もたくさん作っていたけれど、母はジャンクちっくなものが好きだったりするわけで

       

      片付け、掃除を頑張っても、すぐ散らかり放題になるので小言を言う私に、きっと母もストレスを感じている

       

      だろうから、母のスペースに介入しない。と決め、染め、自分の時間を充実させた。

       

       

      染めに没頭、引き籠りは、ある意味、「母娘の自立と自由」なのかな。とも思っている。

       

      なんだか竹取物語、赫夜姫(かぐやひめ)のお話を思い出したりする。

       

       

       

       

       

       

       

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      かごめ〜♪かごめー♪


      籠の中の鳥は〜♪


      いついつ出やぁる〜♪

       

       

       

      籠(かご)の竹、竹編を取ったら龍。


      竹取物語。

       

      竹から生まれて、人間世界で暮らす。なんだか人間世界に籠る。というような。

       

      籠もっていたかぐや姫は、竹を取っぱらって月に帰る。

       

      その夜空を舞い上がる姿は、ピンクの龍だったのかしら?

       

      染めながら、思いを巡らせる。

       

       


      それというのも、この色を染めている時のストールが染液の中を踊る姿は、本当にピンクを龍のようだった。

       

      染めに籠って、染めを完成させる頃には、竹を取っ払い、私も月へ昇るのか?

       

      なんだか自立のピンクを思う。

       

       

       

      赫夜(かぐや)