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2020.03.10 Tuesday

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    櫂流色・Kainagare-iro

    2014.11.30 Sunday

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      櫂流色・kainagare-iro

      船を漕ぐ櫂(かい)を手放し、



      静かに湖面を感じる。



      静寂さの中にただ存在する。


      .......................................................................................


      この色は、意図せず、急に訪れた色。

      この色は、何を言っているんだろう?

      と聞く前に、私自身の中に

      静寂が訪れた。

      工房の中まで、静寂となった。








      船を漕ぐ櫂(かい)を手放し、



      静かに湖面を感じる。



      静寂さの中にただ存在する。









      櫂流色と


      その気配を染めました。





















       

      経香茶色の後。

      2014.11.29 Saturday

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        経香茶色・keikoucha-iro




        昨日から24時間、この色と向き合いながら


        経香茶色が生まれた背景、そして染めの工程をBlogにアップした後は


        染めた後の、抜け殻と同じ体の感覚。疲労というかもぬけの殻と


        なり、眠っておりました。


        なんだか、もう一度、2年間、かかって染めたような感覚。




        この色が嫁ぐ先は、


        何か、大きく交差点を、鋭角に曲がるというか


        砂利道から、坂へと大きくハンドルを切る曲がるような時を


        迎えられた方々の元へと行っている。



        経香茶色・時の経 →http://umu-waka.jugem.jp/?eid=1340


        このブログをアップして



        ヘロヘロしながら眠り落ちた後、


        私自身の次のビジョン、がふっと浮かんだ。



        不思議な色、経香茶色。


        もしや、今の私の人生過程は、経香茶色の染め過程でいうと


        黄金の染液に入ったところなのだろうか?




        経香茶色・気配1




        それとも


        経香茶色の気配1の色合いになったところなのか?


        どこだろう。





        経香茶色・keikouch-iroの時の経

        2014.11.29 Saturday

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          経香茶色・keikoucha-ro






          この11月の生多良染め工房で最初に染めた色は、経香茶色です。


          経香茶色は2012年の秋に、


          どうしても染めたい色と問答して生まれた色。





          umu-waka Exhibition ・irogasane〜経

          2012年umu-waka名古屋サロンにて







          経香茶色が生まれた背景@2012.〜


          その問答は〜


          ・いやらしい魅惑的な赤い茶色を染めたい。


          ・イメージする女性像は、血管が太く、大きくしっかりとした脈を

           打つ血管を持った女性。正義感が強いが、その正義感は世間一般論

           のような正義感ではなく、本能から出る正義感。


           その正義によって本能はバッタバッタと悪人を倒す、

           まるで女ターザン。日本の女ターザンの色。


           本能の正義に基づく行動力に憂いはない。







          経香茶色が生まれた直後に出会った経香茶色の車は

          今の私の愛車です






          色が生まれて〜


          この色が生まれた時に、

          生多良は、「セクシーな色だね〜。この色のストールを纏う時は、

          特別な下着をつけなくちゃいけないね。」と感動していました。


          「よくこんな色を見つけるね、wakaさん。」と。

          そう言われてはっと気づくわたし。


          ・純粋無垢な本能から生まれる行動は、良いも悪いもないのだ。

           妙な気遣いも世間体もなく、本能が、めんどくさい知識とか越える

          ・これからの女性像、新しいセクシャルティー。

           それは、古代というかずっとずっとその前の、時の原点の時代の

           セクシャルティーで、これがまた、未来のセクシャルティ。と。










          2012年11月12日

          生多良染め工房にて〜



          今回の染めは経香茶色の染めから始めました。




          ディープな赤から始める経香茶色







          経香茶色の染め風景は、この色の問答の中の女性がたどる


          人生に似つかわしい染めの風景です。



          経香茶色は、紅祭色よりも濃い赤色から染め始めます。


          動脈からそのまま、流したような血液のような染液の中へ。


          そこから大きな鍋に火を入れます。









          動脈からしぼった血液のような赤い染液、温度が上がれば上がるほど


          生々しさを増していきます。




          生々しい染液を、丁寧に丁寧に、手の平に感じながら鍋の中をまわす。













          70度、80度、100度、


          沸点を超えても、鍋の中を煮たぐらします。












          蒸気が立ち上り、ぐつぐつと音が強まり、



          火山の火口のように泡立つ。



          まるで、地獄鍋のよう。











          冷たい染液から火にかけて40分、


          ぐつぐつの音のタイミングで地獄鍋から取り出す。









          金色の黄金の冷たい染液のへ










          赤い染液の地獄鍋から


          金色の、黄金の冷たい染液の中へ













          黄金、金色は、智慧の色。











          黄金の染液の中で



          変化して行く。



          色を見守りながら、色が華やぎ



          高貴に表情を変えていく。







          冷たい風の中で、その染液を乾かしたあと、


          蒸し器で1時間蒸され、


          また媒染の冷たい水の中をくぐり、


          その後、太陽に照らされながら水分を抜いた後に


          経香茶色は顔を出す。



          ..............................................................................................






          生きてきたその経の中にある様々な感情が、色んな事象によって煮たぐらされ

          蒸留。撹拌、捏和混練。「気配」がうまれる。その気配は、自身そのもので

          あったり、その先の夢や希望なのかもしれない。


          2014年の濃度の中から、新しい年の気配を夢見る。
          色の肉体の中から幽体離脱するかのごとく、その色が蒸留され自身を見る。
          2014年、暮れのumu-wakaExhibition -気配。

          新たな年への自身の蒸留された気配を、その色のなかに〜

           

           umu-waka 若山 真由美


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          umu-waka  Exhibition  気配

          日時:  2014年12月11日 Thu 〜14日 Sun

             11:00 〜 19:00 (最終日は16:00終了)


          場所: 神楽坂・光鱗亭ギャラリー

          〒162-0805 東京都新宿区矢来町41

           TEL&FAX 03-6265-0630

          http://www.kagurazaka-kourintei.com/






           

          umu-wakaストールができるまで・1布地との出会い&精錬

          2014.11.27 Thursday

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            umu-wakaストールの布地との出会い




            大島紬の特徴は軽くて温かい。


            umu-wakaのストールは、大島紬のニュアンスを大島紬そのものではなく、


            ストールでの表現ですから、首回りで心地よく、


            そして生多良の染めるその色がピュアに染め上がるストール布地


            を捜すことは、とても大変でした。





            稀な縁で出会った布地は、極上の糸が出た時にしか織らない


            というこだわりの職人さんから頂いております。


            極限に糸を細く撚る、ありえない程、


            極細の繊維を織り上げる技術。




            しかし、しかし、こだわりの布地は、


            オーダーから半年待ちと。


            いつも染めたい色の数と、布地の本数との戦いです。




            umu-wakaストールの布地が織られている里山






            umu-wakaのストールの布地を制作して頂いている


            工場は、里山にあります。


            こちらも古くからの絹織り産地。


            かつては絹織物で栄えたのですが、海外からの低価格の


            商品に追いやられ、たくさんの工場がなくなりました。










            糸を撚る、細く撚るこの技術が一番!と織元さんは言います。





            umu-wakaのストールの織元さんは、そんな中、技術を磨き、


            日本ならではの織物をと制作しております。


            umu-wakaのストールは日本の職人さんの技で生まれています。







            少し大島紬のことをお話しましょう〜


            糊張りされた絹糸の束。1本の中に、数十本の絹糸が束ねられています。







            これは大島紬の柄の絣糸を制作するための筵(ムシロ)を


            織るために糊付された糸です。大島紬は世界一、緻密な織物


            といわれますが、緻密な絣糸、1柄の糸を染めるために筵(ムシロ)


            を織る。緻密にずれないようにと絹糸は糊張りされます。


            そして、その筵を破き、その中から絣糸を取り出すので


            大島紬は二度、織られると言います。





            筵(ムシロ)の刷り込み染めと絣糸ができるまで







            umu-wakaストール布地は特別な方法で織られています〜





            umu-wakaのストールの布地も、大島紬の糸と同じように


            糊張りされた状態で織り上がります。


            超極細の繊維を織るためには、糊張りして糸が切れないように


            布目がずれないようにと、繊細なストール布地は織られます。








            そのためにストール布地は、気が遠くなる程の


            精錬(洗い)されて届きます。






            ストール布地の精錬と正系〜

            生多良と私の仕事が始まります。











            私達の手元に届いてから、極細繊維で織られた布地を



            すべて糸目をチェックします。



            6個の目と、ルーペを使って確認して正系します。



            布目のチェックとともに、フリンジも整えます。










            ふたたび精錬〜




            そしてもう一度、


            精錬して、布地に残った汚れを洗います。










            少しでも汚れが残っていると、色にムラができますから


            一昼夜着け置きして、洗います。










            これがumu-wakaの染める前の準備、精錬の工程です。


            早く染めたい!思いがいっぱいの中、


            オーダーしていた枚数の3割りしか届かなかったり


            検品しながら、少しの織り段があったりすると


            染めることができないので、


            あらかじめ用意していた、計画していた色数と


            枚数が合わなくなるので、





            この時から、どの色を優先するか?


            何枚染めるか?計算機との戦いになります。


            そして糊を落とす、汚れを落とし洗いをかける時に


            私達もストールと一緒に、精錬されていくように感じます。











            色のトルネードの中におります。

            2014.11.26 Wednesday

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              実は3日前から夢遊病者のようになっております。

              今回、染めたストールは85本。新色も数知れず。

              新たな色と、今までのストールの色を出会わせると、

              また新しい魅力、新しい顔を魅せるので、止まらなくなる私。

              2日間、起き続けてる?さっき寝た?

              日付変更線がなく、トルネード。


              アトリエは、絵の具を散らかした?いや?色の洞穴状態。

              魅せたい色達に、色のハーモニーは幾億万。

              私は、どこへいくのでしょうか?



              染める時の私。

              そして染め上がった後の色達との対話をする私。

              私も幾億万。


              少し距離を置いて精錬からはじめましょ。