かぐやピンク〜自立のピンク
2017.04.21 Friday
竹取物語〜かぐやのピンク
毎日毎日、引き籠りのように染め続ける日々。
SNSのみんなの美味しそうな、楽しそうな投稿を見ながら、私は地味な生活をしているなと思ったりする。
もともと、オタク要素もあるので、作品作りや夢中になるものがあると、何日も部屋から一歩も出ないことは多くあるが
今月の引き籠りは、少しいつもと違った感覚の引き籠もり感覚がある。
自宅、母のケアも、やり過ぎて疲れきってバランスを崩している感もあったので、母を信頼して手放しをしようと。
染めのタイミングというか、染めの途中でやめてアトリエから自宅に戻るということも難しかったり、
健康的なものをと、料理もたくさん作っていたけれど、母はジャンクちっくなものが好きだったりするわけで
片付け、掃除を頑張っても、すぐ散らかり放題になるので小言を言う私に、きっと母もストレスを感じている
だろうから、母のスペースに介入しない。と決め、染め、自分の時間を充実させた。
染めに没頭、引き籠りは、ある意味、「母娘の自立と自由」なのかな。とも思っている。
なんだか竹取物語、赫夜姫(かぐやひめ)のお話を思い出したりする。
かごめ〜♪かごめー♪
籠の中の鳥は〜♪
いついつ出やぁる〜♪
籠(かご)の竹、竹編を取ったら龍。
竹取物語。
竹から生まれて、人間世界で暮らす。なんだか人間世界に籠る。というような。
籠もっていたかぐや姫は、竹を取っぱらって月に帰る。
その夜空を舞い上がる姿は、ピンクの龍だったのかしら?
染めながら、思いを巡らせる。
それというのも、この色を染めている時のストールが染液の中を踊る姿は、本当にピンクを龍のようだった。
染めに籠って、染めを完成させる頃には、竹を取っ払い、私も月へ昇るのか?
なんだか自立のピンクを思う。
赫夜(かぐや)