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2020.03.10 Tuesday

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    雪桜から....恋のこと1

    2013.03.04 Monday

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      シルクカシミアたおやかストール
      恋桜色・koizakura-iro






      20代後半の頃、

      東京出張の時は、古いホテルに泊まるマイブームな時期が

      ありました。



      特に、思い出深いのが、2002年に閉館された

      千鳥ヶ渕のフェアーモントホテルいう古いホテル

      の思い出。


      桜で有名なこのホテルは、

      松任谷由実の「経る時」にも歌われたことでも

      有名です。



      青春時代を松任谷由実で過ごした私にも

      この「経る時」には格別な思いがあります。




      窓際では 老夫婦が

      膨らみだした 莟を眺めてる

      薄日の射す 枯れ木立が 桜並木であるのを

      誰もが忘れても 何も云わず

      やがて花は 咲き誇り

      かなわぬ想いを散らし 季節はゆく








      あの頃は

      この老夫婦が理想の夫婦像と話題にもなりました。













      ちょうど20数年前の3月のこの時期に


      東京出張に訪れたその日は、午後から大雪で


      新幹線も止まり


      都内は雪で渋滞。そしてタクシーは容易に拾えないほど


      雪国化した都内は、真っ白な世界でした。




      その頃の私は、20代後半で


      婚約破棄をするかどうか!と悩んでいた時期で


      地元へ帰れば問題と直面するので


      少しでも距離を置こうと、


      その日は、はじめからフェア−モントホテルに


      予約をいれておりました。










      四谷から、やっと拾ったタクシーに乗って


      その日、宿泊予定だったフェア−モントホテルに向かう。


      千鳥ヶ渕沿いのホテルに続く道は、


      雪が降り積もりタクシーは躊躇だったので


      大通りで降りて千鳥ケ渕の桜並木の下を



      傘もなく


      あるいているうちに、


      コートにも髪にも雪が積もり


      真っ白になっていました。





      玄関を入って右側にあった古い時計〜




      ホテルの玄関につくと


      古い西洋風のオーバーコートと


      帽子を深々とかぶった年老いたベルマンが



      「あらあら〜

        大変〜 あらあら〜」




      と私に積もった白い雪を丁寧に払ってくれました。


      ホテルとともに年を重ねたような


      60代後半のベルマンの


      その優しい声と言葉


      深い経を重ねた、その温かな心遣いに


      涙がじわりと....


      今でも、映画のワンシーンのように


      あの時のことを思い出します。




      毎年、桜の季節になると新聞に広告を〜




      政府の庸人か、国際会議だとか


      そんな格式高いホテルではなかったのですが


      心と経の格式が高かったのでしょうかね。




      古いホテルの空調は大きなダクトから


      ドライヤーぐらいな勢いで出るタイプで

      空調調節ができなくて


      窓を上げて温度調節。


      なんかそこも嬉しい不便さでした。




      翌朝は


      ブラッセリー・ドゥ・ラ・ヴェルデール


      老夫婦のティールームで



      雪景色を見ながら朝食を〜




      桜並木に積もった雪は


      金色の朝陽に照らされ


      まるで桜の花が満開の時のごとく。








      まだまだ若かった頃の思い出です。




      遠くにある


      傷みさえ忘れてしまった


      遠くにある


      恋の色。



      恋に傷ついても

      まだ生臭い血は.....ゲル化していなかった頃

      ですな。














      ............................................


      と思い出を綴りましたら......

      ニュージャージ住む辛口紳士から.....


      「あらら、安物演歌の世界みたいですね。

        何を言っているんですか?」



      まま

      それでは「雪」ついでに

      それをテーマにして新しく青白い色のスカーフでも

      デザインされてはいかがでしょうか。









      翌日


      ニュージャージーの辛口紳士から


      4枚のCDが届きました。


      アマゾン経由ですと


      時差も、距離も関係ありませんことですね。



      さてさて

      明日はまた「恋のこと2」

      UPしましょうかね。










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