綺羅紅色・kirabeni-iro
2015.08.21 Friday
今回の染めで
最初に染めた色が「綺羅紅色・きらべにいろ」です。
20歳の誕生日の時にプレゼントをされたCHANELの深紅の口紅。
定番のルージュ・ココのみずみずしい透明感のあるタイプではなくて
ボディー本体もスリムサイズで、ルージュアリュールの初期タイプだった
のだろうと思うのですが、こっくり濃くて、唇に乗せると、パッと発色する
深みのある、美しすぎる「深紅」という名がピッタリの口紅でした。
金色の細い入り口から、その深紅の口紅を紅筆でとる。
20歳の私には、まだ知らぬ大人の女性の世界。
あの深紅の口紅。大事に大事に使っていたので、使い切る直前の状態で
大切にしまっておいた。最後に確認したのは5年ぐらい前かな。
その「深紅」を染めたいと、
生多良に話すのですが、焼酎には詳しいが、そのCHANELとか
女性の秘密の魅惑の扉の先は、生多良にとっては宇宙の果てのお話。
その色の口紅をつけると、
どんな女性も、心の中は、こんな女性になったような気分になるの。
女性を謳歌する。
たとえ、太っちゃったり、日常が潤ってなくても、
この色を纏うと、誰もが、ヨーロッパの女優。
ハリウッドの女優はなくて、ヨーロッパの女優になるイメージ。
と。たくさんお話をした。
綺羅紅色。kirabeni-iro
あの時の20歳の誕生日にプレゼントされたCHANELの深紅の口紅。
黒いキャップを取って、ゴールドの縁から深紅の口紅を取る。
唇の上にのせると、ぱっと発色する。
しっかりと唇にまとわり、唇が憧れの大人女性になる。
綺羅紅色は、纏うと、内側に大切にしまってある
私という女性が綺羅綺羅と輝き、発光する。
さて
じきに迫ったumu-waka Exhibition 在処・arika
綺羅紅色を纏った方から何を感じるのでしょう。
お会いできる日を楽しみにしています。
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