経香茶色の後。
2014.11.29 Saturday
経香茶色・keikoucha-iro
昨日から24時間、この色と向き合いながら
経香茶色が生まれた背景、そして染めの工程をBlogにアップした後は
染めた後の、抜け殻と同じ体の感覚。疲労というかもぬけの殻と
なり、眠っておりました。
なんだか、もう一度、2年間、かかって染めたような感覚。
この色が嫁ぐ先は、
何か、大きく交差点を、鋭角に曲がるというか
砂利道から、坂へと大きくハンドルを切る曲がるような時を
迎えられた方々の元へと行っている。
経香茶色・時の経 →http://umu-waka.jugem.jp/?eid=1340
このブログをアップして
ヘロヘロしながら眠り落ちた後、
私自身の次のビジョン、がふっと浮かんだ。
不思議な色、経香茶色。
もしや、今の私の人生過程は、経香茶色の染め過程でいうと
黄金の染液に入ったところなのだろうか?
経香茶色・気配1
それとも
経香茶色の気配1の色合いになったところなのか?
どこだろう。
経香茶色・keikouch-iroの時の経
2014.11.29 Saturday
経香茶色・keikoucha-ro
この11月の生多良染め工房で最初に染めた色は、経香茶色です。
経香茶色は2012年の秋に、
どうしても染めたい色と問答して生まれた色。
umu-waka Exhibition ・irogasane〜経
2012年umu-waka名古屋サロンにて
経香茶色が生まれた背景@2012.〜
その問答は〜
・いやらしい魅惑的な赤い茶色を染めたい。
・イメージする女性像は、血管が太く、大きくしっかりとした脈を
打つ血管を持った女性。正義感が強いが、その正義感は世間一般論
のような正義感ではなく、本能から出る正義感。
その正義によって本能はバッタバッタと悪人を倒す、
まるで女ターザン。日本の女ターザンの色。
本能の正義に基づく行動力に憂いはない。
経香茶色が生まれた直後に出会った経香茶色の車は
今の私の愛車です
色が生まれて〜
この色が生まれた時に、
生多良は、「セクシーな色だね〜。この色のストールを纏う時は、
特別な下着をつけなくちゃいけないね。」と感動していました。
「よくこんな色を見つけるね、wakaさん。」と。
そう言われてはっと気づくわたし。
・純粋無垢な本能から生まれる行動は、良いも悪いもないのだ。
妙な気遣いも世間体もなく、本能が、めんどくさい知識とか越える
・これからの女性像、新しいセクシャルティー。
それは、古代というかずっとずっとその前の、時の原点の時代の
セクシャルティーで、これがまた、未来のセクシャルティ。と。
2012年11月12日
生多良染め工房にて〜
今回の染めは経香茶色の染めから始めました。
ディープな赤から始める経香茶色
経香茶色の染め風景は、この色の問答の中の女性がたどる
人生に似つかわしい染めの風景です。
経香茶色は、紅祭色よりも濃い赤色から染め始めます。
動脈からそのまま、流したような血液のような染液の中へ。
そこから大きな鍋に火を入れます。
動脈からしぼった血液のような赤い染液は、温度が上がれば上がるほど
生々しさを増していきます。
生々しい染液を、丁寧に丁寧に、手の平に感じながら鍋の中をまわす。
70度、80度、100度、
沸点を超えても、鍋の中を煮たぐらします。
蒸気が立ち上り、ぐつぐつと音が強まり、
火山の火口のように泡立つ。
まるで、地獄鍋のよう。
冷たい染液から火にかけて40分、
ぐつぐつの音のタイミングで地獄鍋から取り出す。
金色の黄金の冷たい染液のへ
赤い染液の地獄鍋から
金色の、黄金の冷たい染液の中へ
黄金、金色は、智慧の色。
黄金の染液の中で
変化して行く。
色を見守りながら、色が華やぎ
高貴に表情を変えていく。
冷たい風の中で、その染液を乾かしたあと、
蒸し器で1時間蒸され、
また媒染の冷たい水の中をくぐり、
その後、太陽に照らされながら水分を抜いた後に
経香茶色は顔を出す。
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生きてきたその経の中にある様々な感情が、色んな事象によって煮たぐらされ 蒸留。撹拌、捏和混練。「気配」がうまれる。その気配は、自身そのもので あったり、その先の夢や希望なのかもしれない。 2014年の濃度の中から、新しい年の気配を夢見る。 新たな年への自身の蒸留された気配を、その色のなかに〜 umu-waka 若山 真由美 .............................................................................................................. umu-waka Exhibition 気配 日時: 2014年12月11日 Thu 〜14日 Sun 11:00 〜 19:00 (最終日は16:00終了) 場所: 神楽坂・光鱗亭ギャラリー 〒162-0805 東京都新宿区矢来町41 TEL&FAX 03-6265-0630 http://www.kagurazaka-kourintei.com/
色の肉体の中から幽体離脱するかのごとく、その色が蒸留され自身を見る。
2014年、暮れのumu-wakaExhibition -気配。