雨の匂いに運ばれて〜。
2016.07.26 Tuesday
朝、目覚めて窓を開けると雨の匂いがした。
雨の匂い。湿度を鼻先で感じる匂いだけでなく様々な分子が息づいているように思う。
草花や土、降り注いだ先の物の匂いを雨は運ぶのであろうか?
その複合されたその雨の匂いは、その土地の精霊たちの優しさのようで、
幼い頃は雨の日の通学路が好きだった。
そういえば
雨が運ぶ空の静かな陽光で照らされる部屋で過ごすことが好きだったなぁ。
雨の日の部屋の中での、ひとり遊びは綺麗な私でいられた。
今日も雨の1日。
静かに自身の内側と対話ができる心地良い日。
やっと秋に向かい始めた。
来月の末からロングランのストールフェアが名古屋の伊勢丹ハウスで開催と
期日も迫っているが、色をお迎えするタイミングを焦らずこの身を任そうと思う。
今年は、顔の良い素材を吟味する時間を要したようで、数週間前、やっと糸ができあがったばかり。
まだストール布地も織りあがっていない。
今週末に織元さんのところへ行き、また新しい素材の吟味も兼ねて今秋の布地の顔を見に行きます。
それから色を降ろす。
やっと今日から秋が始まりました。
雨が秋を運んでくれたから。
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