さゆさ色の中に
2016.03.07 Monday
樹々が芽吹き、鳥達の集いに梅の花びらが啓蟄の土に舞う。
樹々の幹の節々が力強さを増し、その活力の波紋が空気中に漂い、町が目覚めの色合いに融合していく。
1年のうちで、この時期はとても印象的な時。
さゆさ色&芽吹色(めぶきいろ)
昨年の今頃は、23年ぶりに故郷へと住処を移し、芽吹きのシーズンの自然の優しい目覚めに心が潤い、故郷へ戻った
心地よさは、23年間の戦地生活からの帰還の後の緊張からの和むときのような震えのような。
退院して社場に出てクラクラ震える感覚と似たような。そのように自分を思う。
そしてこの1年は、探求探求、故郷の自然や歴史の探究と共に、アトリエに取りあえず入れこんだだけの荷物に
右往左往しながら、実家での母との暮らしに翻弄した1年。
昨日のブログにも、少しだけ憂いが感じられるかと思いますが http://umu-waka.jugem.jp/?eid=1516
実家のリノベーションも、アトリエ建設も、母の身体の具合が悪くなった事で中断した昨年。
同じ場所で、バタバタと立ち泳ぎをしていたような気もします。
順繰り、一回りをしてこの芽吹きの春に、季節とともに日常を楽しむ暮らしにしようと思う。
左:新色/まだ色名が決まっていません 右:鶸色(ひわいろ)
新色:さゆさ色
来年の今頃は
どんな気持ちで、この季節を抱きしめているのだろうか。
新色の「さゆさ色」が優しく笑う。
さゆさ
さゆさ流るる 時の間に間に
遠き いつか あの日のような風
瞳とじて 胸の記憶を辿る
https://youtu.be/eF4BiKCTuPw
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