時代を知らせる龍郷柄の赤

2015.08.30 Sunday

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    大島紬を代表する龍郷柄。

    龍郷柄は大島紬誕生地、奄美大島の山の神様の守り神のハブと

    蘇鉄の柄です。


    龍郷柄の中にある赤は、蘇鉄の実を表現しているのですが、

    この赤色は、時代とともに変化してきました。

    朱赤、臙脂色....。

    安価な韓国製品が出た時代は、嫌みのある赤色の龍郷柄でした。

    最近はピンクがかった色の傾向になっていますが、

    その赤を見ると、どの時代に織られたのかがわかります。
     
    時代を知らせる赤。





    蘇鉄






    今回のExhibition在処・arikaでは赤を集中して染めました。

    新しい赤色群だけで19種類、既存の赤色を加えると更に色数は増します。
    今回のExhibitionでは、14グループの赤色群だけをディスプレイします。

    ギャラリーは赤で溢れます。

    新しい試みとなるumu-waka Exhibition在処・arika。

    新しい時代へとの序章となるでしょう。

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    鴨川をどりへ〜

    2014.05.15 Thursday

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      五月一日、鴨川をどりへ出かけました。


      鴨川をどり初日とあって


      色々なお師匠さんがたくさんお席にいらっしゃいます。













      新しく仕立てた本泥染め大島紬・龍郷柄に

      お猫様の帯とガルーシャの草履。













      白泥染の龍郷柄の大島紬でこさえたバッグ





      帯揚げには


      umu-wakaストールのスリムサイズを合わせて。





      umu-wakaシルクカシミアたおやかストールslim 







      大島紬ならではの


      泥染めの黒は、生きた黒色。


      180回染めて、できあがるこの泥染めの黒に合う色の帯あげは


      やはり、大島紬染色家、生多良(うむたら)の色が


      美しくうつります。








      神様の柄


      龍郷柄。


      山の守り神、ハブと



      奄美大島の人々の命と


      大島紬の泥染めの命をつないだ蘇鉄。



      ハブと蘇鉄の柄。


      神様の柄は、美しく強く。




      umu-wakaシルクカシミアたおやかストール・花雲母色





      凛とした強さのある本泥染めの龍郷柄の大島紬を


      優しく春の色合いに装うには


      umu-wakaストールの色合わせ。




      聴衆の楽しみ、鴨川をどりの装いは


      少しばかりお楽しみ仕様ででかけました。


      umu-wakaの大島紬

      2014.02.07 Friday

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        只今、umu-wakaのホームページ内の大島紬のコーナーを

        構築し直しておりますが、大島紬の作業工程は180工程以上。

        大島紬には、様々な独特な技法やアイテムなど

        言葉がたくさんあります。大島紬の種類や、絣糸のこと、

        十字やT字のこと、マルキの説明といくと、

        大変な事でして

        また、私自身と大島紬のことなどまだ加えると....。



        なのですが、

        大島紬の軽さや温かさ、皺シワになりにくい特徴はもちろんですが、

        私は、大島紬を着た方の後ろ姿が大好きです。

        式典などで後ろの席から眺めると、

        大島紬を着た方の後ろ姿はピカイチに輝いています。



        素材感、着心地、その風合いは大島紬ならではものです。








        大島紬は、絣糸(かすりいと)の経糸、緯糸の

        点描と点描を合わせて織られます。






        1本の絣糸を染めるための筵(むしろ)筵1枚で絣糸1本です。
        糊付された竹ひごのような堅さになった綿糸と絹糸を織って筵は作られます。
        力仕事なので締機(しめばた)の職人は男性です。


        刷り込みという染めをした後の筵





        生多良は、その色と色が重なる点描の色をイメージして

        染め色を創ります。

        3D、幾重の奥行きのある色がそこから生まれます。




        私は、その生多良の色に弾かれ、

        生多良が染め出すその色の、

        数億万の色を共に想像してストールを染めてまいりました。

        現在、300色以上ですが、まだまだ、染めたりません。

        青色系統だけでも300色は染めたいと思っています。




        umu-wakaを始めた当初は、

        誰もが想像できるような和色が中心でしたが、

        人の心色を染め始めると、また美しい艶やかな色達も感じ始め、

        umu-wakaの色のニュアンスは変わってまいりました。



        最近は、灰色のバリエーション、茶色のバリエーション

        などシックな色合いも増えてまいりました。


        シックな色こそ、力がある色、心を揺さぶる色を生みだすことは、

        確実に腕と観です。生多良、umu-wakaの力量です。




        大島紬も戦前は、艶やかな色使いの大胆なものもありましたが、

        今は、シックな地味目に感じる者が主流です。


        そんな中、umu-wakaのストールが艶やかになって、

        生多良が生みだす大島紬の色も艶やかなものも加わりました。

        生多良は、wakaさんは大島紬業界に投じたんだよ。

        こうして色が進化したことで大島紬のグランプリを

        取り続けることができると言います。





        小さな変革の後は、

        敬意を持って上品な大島紬を想像させる基本の色へと

        移行してストールの色も変わっていったのですが、

        深いその色の中にも、人の心や人生の味わいを表現しています。




        そんなこんなで、umu-wakaストールの色も今後、

        増え続けていくでしょう。



        そして、今回、最初に発表するumu-wakaの大島紬は、

        umu-wakaならではの色合いの大島紬になるでしょう。




        そしてストールと同様、

        進化続けて美しい日本の色、そして心色の世界感を

        表現してまいりたいと思います。

        2014年1月16日、今年も生多良の色が本場奄美大島紬・グランプリを受賞しました。

        2014.01.28 Tuesday

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          神秘の森(2014年本場奄美大島紬グランプリ作品)

          人の智慧では計り知ることができない森

          〜世界遺産登録への願いを込めて





          http://umu-waka.jugem.jp/?eid=1218


          http://umu-waka.jugem.jp/?eid=1219


          http://umu-waka.jugem.jp/?eid=1220


          興奮の新年会からのモヨウ↑





          元気に復活した生多良(うむたら)です〜☆







          興奮と感動の新年会のご縁からの、


          新たな展開の話を、生多良に伝えようと電話をしようと


          思っていたら、生多良から電話が…..。





          「wakaさん、今年もね〜


           総絣の大島紬が


           グランプリを取ったがよ〜。


           これで、七連覇よぉ〜!!!」




          「それからね、横絣の大島紬も優秀賞を取ったがよぉ。」





          この総絣の大島紬は、通常より相当細かい染め糸作りで


          通常の刷り込みの染めだけでなく、染めた筵(ムシロ)の


          目を破いて糸を抜き、そして抜いた後に、


          また刷り込みの染めをするという、


          気が抜けない緊張に緊張の染め工程。


          生多良は、この糸作りが完了してから昨年、くも膜下出血で倒れた。


          生多良の命を吹き込んだ「神秘の森」です。



          1本の糸を染めるためにある筵(ムシロ)大島紬だけの特殊な技

          この筵を破いて縦糸だけを取り出します。







          この数年で、総絣の熟練の技術を必要とする大島紬は


          確実に制作できなくなるからと、生多良の大島紬の親方さんは


          50年後にも残る大島紬を作ろうとずっっと頑張って


          まいりましたから、七連覇です。よ。ね。












          そして、


          何よりも嬉しいのが、


          復元・特殊・新商品部門優秀賞をいただいた


          横絣の大島紬。


          横絣といえば、今はなき大島紬のブランド「都喜ヱ門」。


          この都喜ヱ門を復刻!


          横絣を復刻!!!と



          この横絣の技術を、ここ数年、生多良は研究してまいりました。


          昨年、その横絣の復刻を成功させ、


          さらに進化させた生多良。




          大島紬業界で、みんな横絣を研究しながら失敗していたので


          ははは、昨年の今頃は、色々と大変な騒ぎもあったのですが…。





          総絣の大島紬は熟練の技術が


          ないと製作は難しいので、継手もなく高齢化の職人の世界!


          横絣で製作をすれば、今後も作り続けられます。



          だから、


          グランプリ七連覇も嬉しいのですが、


          長年の研究の末、成功させた横絣、そして未来へと


          つなぐことができる横絣が、賞をいただいたことが


          格別に嬉しいことです。








          全部で6部門、受賞です。







          近年、大島紬といえば、


          総絣の気が遠くなる程の工程を経た


          緻密で繊細な柄を表現する総絣の大島紬。






          縦糸だけでも柄がとても緻密に見えます。総絣の大島紬






          その総絣がこれからの未来では、製作が困難で


          横絣で制作しないと、大島紬は織り続けられない。


          これは、悲しくて悲しくて悔しいけれど、



          でも、


          こうして、作り手側も試行錯誤の研究と探求で


          魂の限り頑張っている。



          大島紬に生き続ける、その体力の素晴らしさは


          人の魂と命の数という分母があるからだと思う。





          表彰を受ける本場奄美大島紬の興紬の親方さん〜





          大島紬の底力!!!



          大島紬には、まだまだ底力が生きている私の魂もその大島紬の経の中へと一つの絣の点描のように。

          時のトンネルの中に〜

          2014.01.20 Monday

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            勝海登さん 観世流能楽師 (重要無形文化財総合指定保持者)








            今回の新年会で、勝海登さんの貴重な講演がありました。



            泣く所ではないのですが、私はお話の途中から



            涙がぐわんぐわんと溢れてしまいました。



            普通は、泣くところではないのですが.....














            そんな私をも、静かに変人扱いせず



            温かくそのまま受け入れてもらえる環境のある



            そういう新年会の顔ぶれです。













            すべて約束事から始まる能。





            昔は、2500曲あった能の音楽は、


            今、250曲となりましたが、その中に人間の生き様や


            機微、教えのような全てがそこにあると。














            こちらの古い表は寄り添うように舞うのですと。



            そう話されると、能面が息づきます。







            ずっとずっと、先人から受け継がれた能面には、



            幾人もの汗が、この面の中に重ねられ



            その美しい汗じみは、タイムトンネルのようだと。






            能面の裏。感じるものがたくさんたくさなりました。








            受け継がれた百年以上も前の能面の「存在」というか


            その光る命に触れるだけでも感動以上だったのですが、




            勝海さんの言葉の中に


            私自身、大島紬を通して色々と感じてきたこと


            想いなど、言葉にならない




            その言葉のかけらが、すうっと


            勝海さんの言葉の中に、すくいあげられたような


            説明不能な、内側から湧き上がる思いとともに


            涙がしずしずと...









            面を入れる絹の袋も百年以上前のもの。生きているんです。








            私は、


            大島紬に触れるたびに、


            そして、umu-wakaのストールもですが


            ふれるたびに、思います。





            新品の大島紬であっても、たくさんの職人さんの手から


            手へと渡され作られた大島紬。





            現実に携わった職人さんだけでなく


            1400年の歴史ある大島紬に関わってきた


            全ての人の経を感じるのです。





            戦後、大島紬が大爆発的に売れた時代に


            息子を娘を内地の大学に入れるのだと


            朝から深夜遅くまで機織りをしていたお母さんたちの


            元気溌剌な笑顔。そして、脳天気に可愛く走り回る子供達。





            紬の好景気の恩恵で飲んだくれていた親方達。


            そして、薩摩藩統治時代、年貢に苦しめられた


            債務奴隷(ヤンチュ)の生活。





            戦後、アメリカ統治時代の貧困な時代。


            織工になるか身を売るか?の女性達の不遇な時代。


            大島紬の歴史1400年の経の中に寄り添った人々の


            息づかいを感じながら





            今、自分の手元にある大島紬や


            umu-wakaの色の中に感じ、その長い経の中に息づいた


            人々の経があるから今の色がこの大島紬があるのだと。


            感謝と愛おしさの中、受け取る。





            そして、その織りと染めの中に



            家族や先祖を大切にする教えや



            人間の生き様を機微を教えられたような




            受け継いだような感じがしていました。










            お話を伺ってから


            やっと落ち着いて




            あの感動の中にあった


            私自身の言葉を


            やっと本日、拾い集めることができました。











            神様の柄・龍郷柄〜

            2013.08.28 Wednesday

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              織物は祈り。


              大島紬に携わった人々1400年の人々の人生の経がある。



              摩訶不思議な翻弄な時代の中に息づいた魂。



              大島紬を代表する龍郷柄。



              龍郷柄は、大島紬誕生地、奄美大島の山の神様の守り神のハブと



              蘇鉄の柄です。




              奄美大島の蘇鉄群生地






              薩摩の年貢に苦しみ食べる物もなかった時


              毒性のある蘇鉄の実を、発酵させでんぷん質にして


              食料にしました。











              そして大島紬が繁盛した時期、



              泥田の鉄分がなくなり大島紬が染められなくなった時に、



              蘇鉄の葉を泥田で踏んで



              鉄分を出し大島紬の泥染めができるようになった。



              蘇鉄も神様。








              だから私は


              龍郷柄は、神様の柄だと思っています。


              本当に泣きたい程、


              大好きな龍郷柄。






              生多良も、龍郷柄の大島紬の糸を染める時、


              深酒をしていいかげんな気持ちで染めた時


              バチがあたったよ。と言います。






              仲間の奄美大島の織元さんは


              職人達の高齢化、継手なしの大島紬の世界


              今しか、良い物をつくることができないからと


              最高の技、芸術的な大島紬の製作に力を入れておりますが




              umu-wakaは龍郷柄、秋名バラと古典柄とともに


              大島紬の魂を伝えて行こうと思っています。




              umu-wakaの龍郷柄のばっぐです。






              あ!



              そうそう



              ルイヴィトンのモノグラムの柄は



              この龍郷柄からヒントを得てデザインされたもの。



              大島紬のこと、歴史のこと、職人さんのこと



              裏話まで含めると、分厚い書籍ができてしまう程あるので、



              9月14日のトークショーでお伝えしましょう〜。





              日本伝統文化大島紬を後世に、

              そしてその歴史に息づく人々の経を色言葉にと〜

               


              大島紬誕生地・奄美大島。

               

              奄美大島、琉球、薩摩との険しい歴史の時が描き出した大島紬。

               

              手つかずの封印された日本の歴史とともに、


              大島紬のドラマティックなお話と

               

              umu-wakaの色の素敵なストールの合わせ、


              アレンジ方法をライブでお伝えいたします。

               

              お一人様 ¥1,000-

               

              ご予約:infoumu-waka.comまで



               


              umu-waka Exhibition 色泥
              2013年9月13日(金)〜17日(火
              11:0019:00(最終日16:00まで)

               

              神楽坂 光鱗亭ギャラリー

              東京都新宿区矢来町41 http://www.kagurazaka-kourintei.com/



              三月花形歌舞伎の中に新しい時代を重ねあわせる....。

              2013.03.04 Monday

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                桃の節句も

                そっちのけで

                本日もExhibitionに向けての準備でございます。





                DM書きをしておったと思ったらば

                また、

                サロン内の色のレイアウトや

                ストールの色なみの追加...と。




                せっかく奇麗に陳列したのに箪笥の中は空っぽになりました。








                気づくと

                また家具移動でございますよ。

                いえ、

                家具解体でございます。








                電ドル始動〜!!!で材木屋さんになるumu-wakaサロン〜☆








                サロンの色レイアウトが終了し

                明日から

                大工さんになる私ですが


                つくづく

                今回も

                あっぱれでございます。



                去年とも

                まったくちがった

                umu-wakaの春色の織物化したさろん。










                ☆〜サロンの全容は3/16Exhibition当日まで内緒なので
                    こちらのお写真で濁しておきますぅ〜☆






                色レイアウトが

                終了したサロン内は

                まるで

                三月花形歌舞伎のよう。





                歌舞伎の世界も

                中村勘三郎、市川団十郎さんがあちらの世界へ

                そして

                新しい世代の花形の時代へ....



                伝統も文化も

                終わりと始まり....

                新たなニュアンスが、歴史のある文化の色合いを

                少しずつ変容させながら

                後世の新しい色合いへと。



                大島紬の世界も

                職人達の高齢化である時代の終焉へと向かっている。



                その中で

                umu-wakaは

                今までの大島紬の世界にはない色達が

                大島紬の染色家、生多良(うむたら)の手によって

                umu-wakaのストールに染め上がっていく。



                そして

                新たに手がけ始めた

                新たな大島紬の中にumu-wakaの

                この艶やかな色達が紬の中に点描のひとつひとつと

                なっていく。



                この三月花形歌舞伎のポスターの中に

                新たな時代の景色を重ねあわせる....。



















                 

                お母さんが新婚旅行で奄美大島に行った時に買った大島紬の帯留めなの

                2012.03.08 Thursday

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                  ☆〜今、丸井今井の店頭に立っているSAYAKA姫の姫紅色・himekurenaiストール&姫紅色の大島紬の帯留め&お母様から受け継いだ本場泥染大島紬〜☆




                  こちらの可愛らしい大島紬は、今、札幌丸井今井でumu-wakaの店頭に立っているSAYAKA姫の大島紬です。


                  昨年、札幌に行った時にSAYAKA姫が是非!!どんなことがあってもwakaさんに見せたかったのと、オーナーになったばかりのumu-wakaの姫紅色・himekurenai-iroのストールをまとって鼻息荒く私を見つめ、お部屋の奥から丁寧に持って現れ、魅せられた時のお写真です。








                  大島紬は、母から娘へ、そしてまた孫へと代々受け継がれていくお着物です。こちらの可愛らしい大島紬は、SAYAKA姫のお母様が娘時代に着られていた大島紬だそうです。




                  お母様の娘時代の.....うううう....なって可愛らしい図案なんでしょう!!
                  もう、この時点で私は涙うるうるだったのですが.....







                  なんとなんと


                  こちらの大島紬の帯留めは、お母様が新婚旅行で訪れた奄美大島で購入されたものだそうで。こちらも可愛らし過ぎるもう愛の頂点な帯留めです。
                  そしてこの帯留めの色も姫紅色・himekurenai-iroです。


                  昨年、SAYAKA姫に、この姫紅色・himekurenai-iroをまとってから顔つきまで変わる程、心の中も進化したという出来事があった直後だったので、私も同じく鼻息荒く
                  うっほほいのほい!だったのでございます。



                  ☆〜大島紬には裏表がありません。世界一機密な織物なのです〜☆



                  大島紬誕生地・奄美大島から北海道までの距離は、大島紬、一反分の糸の長さと同じ。何かしらご縁を感じるのでございます。


                  SAYAKA姫は来週の火曜日まで店頭におりますので、札幌近郊の方!!会いに行って下さいませ!!!

                  はい!!
                  大島紬と同じで裏表のない女子・独身でございます!!







                  織物は「祈り」であると....。

                  2011.12.10 Saturday

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                    ☆〜石垣島・ミンサー織り工房にて〜☆



                    今日は久しぶりに生多良と長電話。といっても1週間ぶりなのですが

                    1週間もおしゃべりをしていないと1年も話していない感覚となり

                    長い長いお電話になってしまいます。

                    2011年のこと、そしてumu-wakaの未来のこと、たくさんたくさん

                    お話をしました。はは〜今の私は奄美大島のイントネーションです。


                    ☆〜ミンサー織りの帯・大島紬と合わせたら素敵でございます〜☆



                    本場奄美大島紬染色家の生多良と出会ってから

                    私は再度、京都まで染めを習いにいったり、全国各地の着物

                    織物文化の探求の扉を開きました。


                    今は、umu-waka全国巡業ツアーに合わせて、日本各地の織物を

                    訪ねています。

                    日本全国の小さな小さな町にも、その土地土地の織物文化があります。

                    世間では、あまり知られていない織物は何種類もあります。


                    ☆〜松山・伊予絣(いよがすり)工房にて〜☆



                    その織物たちと出会うたびに私は思います。


                    織物はその土地の経、その土地の生活に密着した文化で

                    織物は、人々の「祈り」であると。


                    私は

                    その土地土地の織物とお話をする時、敬愛の思いで心の中で手を合わせます。







                    月光
                    ☆〜本場奄美泥染大島紬・月光〜☆

                    gekkou
                    ☆〜本場奄美大島紬織り手のキヨコさんの熟練の手〜☆



                    私は

                    生多良と出会い、世界で一番緻密な織物・大島紬と出会い、

                    umu-wakaと共に、この織物と、祈りの織物に携わることができて

                    本当に幸せだと思います。


                    織物を通してその土地の経、その経の中で生き続ける人々

                    そして人間の域を卓越したその技術

                    祈りから生まれたその素晴らしい日本の文化と共にあることに

                    感謝感謝でございます。






                    2012年は

                    umu-wakaのオリジナル大島紬への創作を始めます。

                    umu-wakaならではの美しく繊細な色合いと心を本場奄美大島紬に

                    そして、まだ見ぬ日本の美しい色合いをストールに

                    染めて届けていきたいと思います。






                    衣ずれの音の中で暮らすじょぉ〜☆

                    2011.05.06 Friday

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                      忙しき日々。

                      様々なカテゴリーの違う仕事を同時進行で肩こりコリコリィ〜

                      奄美大島のガソリンが切れてきたぁ〜感もありで

                      午後からは大島紬を着てお仕事でございます。


                      ほんと!

                      軽くて暖かい!!!フリースなんて目じゃありませんのよ!

                      肩も軽く、下腹をきゅっと締めれば、心のセンターも定まるのでございます。

                      日常に大島ですごしましょ〜。

                      のの(奄美の方言で大島紬のこと)の、愛しき衣ずれの音も

                      部屋の空気のニュアンスを変え、気持ちの良い静寂さが訪れるのであります。






                      先日の新潟三越さんで出会ったお客様は

                      大島紬のお財布を見て、母が着ていた大島紬の絹が擦れ合う

                      大島紬の独特な音を思い出し.....と。

                      色々なお話をしました。


                      大島紬は母から子へ、子から孫へと代々受け継がれる御着物。

                      シャリシャリという音の中に、

                      愛の音を感じる、永遠の絆を感じるのでありました。



                      いえ〜いい!!!大島紬龍郷柄のハンチングだ〜いい!!

                      2010.11.07 Sunday

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                        いえ〜い!!!

                        大島紬・龍郷柄のハンチングだ〜い!!!






                        赤い龍郷柄だってあるんだじょ〜☆








                        赤龍郷柄のアップでやんす〜☆







                        ううう〜〜ん

                        シンプルな龍郷柄の方が、服を選ばないかも〜〜〜



                         



                        ど〜しよう〜〜???

                        ありゃ?

                        これって、このハンチング帽子って大人用だよな〜




                        そうそう

                        大人用よ〜〜〜





                        はいはい!!!

                        私のハンチング帽は、赤じゃない方の龍郷柄よ〜。

                        大島紬泥染め〜〜は

                        消臭効果もあるので、夏から着用の帽子君は臭くないですね〜。


                        はいはい!!!

                        大島紬は、他の着物と比べて軽くて暖かく、雨にも強い!!!

                        ってのが特徴だから

                        帽子君も軽くて重宝しております〜。



                        今日は

                        赤の龍郷柄のハンチングは、素敵なお洒落ミセスがご購入〜。

                        帽子売り場のお得意様のようで、今日も素敵なお帽子を

                        お召になられていました。


                        でもでも!!!

                        大島紬のこの形のハンチングは、形も素敵!!!!と

                        即!!!ご購入〜〜〜。

                        うるわしストールの艶紅色とセットで、笑顔満点で

                        装われるそうでございます。


                        感謝でございます。




                        献上〜

                        2010.07.01 Thursday

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                          龍郷柄

                          2010.06.24 Thursday

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                            奄美大島の織元の興紬さんから、アクセサリーを作るためにカットされた

                            のの(奄美の方言で大島紬のこと)が沢山届いた。


                            つけさげ風のものや可愛らしいもの、色の配色が奇麗な幾何学模様...。

                            でも、私が一番好きな柄は、伝統柄の龍郷柄。 

                            なんだか、ずっと見ていたくなる。


                            デザインを考えるために鐘木に大島紬をかけて眺めていたけれど

                            いつか、素敵な絵と巡り会った時のために空けておいた壁に

                            龍郷柄の大島紬をかけてみた。






                            部屋の中のエネルギーが神聖なエネルギーに変わった。

                            もともと大島紬の柄は、生活と関わりのあるものをモチーフにしています。


                            この龍郷柄のモチーフは、蘇鉄とハブ。

                            『ハブの柄〜〜?』と、内地の人には抵抗があるかも?ということで

                            蘇鉄の葉と実が龍郷柄のシンボルっていうこともありますがね、

                            ハブは山の守り神なんですよね。






                            そして、奄美大島が薩摩藩の植民地となり債務奴隷・家人(ヤンチュ)時代の

                            飢餓を救ったのは蘇鉄。実にも幹にも毒があるのでアク抜き(毒抜き)をして

                            食しました。→ http://bit.ly/aeIc0x


                            そして

                            大島紬の繁盛期には、泥田の鉄分が少なくなり、媒染で黒くならなくなった時には

                            鉄分を多く含む、この蘇鉄の葉を泥田に敷いて鉄分を足したそうです。

                            奄美大島を救ったのは、この蘇鉄。蘇鉄も神様だなぁと思います。



                            興紬 オリジナル泥染龍郷柄



                            神聖な大島紬、いとおしいののの血を受け継ぐumu-wakaストール達。

                            ののとは、奄美の方言で大島紬という意味)

                            大切に大切にお客様の元へ届けなくてはと、

                            ストール達を見て、大島紬を触って、今日はつくづく肝に命じようと思いました。

                            そう、umu-wakaストールがお嫁に行く前の場所も仲人さんを

                            決める事も大切な仕事だなと、神聖な命あるものを扱っているんだからね。



                            日本は八百万の神様の国 ものには魂が宿る。神々が宿る日本の色 umu-waka






                            THE JAPAN 泥染ストール(白泥)

                            2010.05.18 Tuesday

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                              個展の作品が届き、このblogが美しくまとまってきたので
                              しばし、このまま見ていたいので、今日は、こちらにのブログに
                              アップします。waka色ぶろぐhttp://bit.ly/96Wp79 


                              【 THE JAPAN umu-waka 大島紬・泥染ストール(黒泥&白泥)】


                               

                                大島紬の世界観を表現したumu-waka泥染ストール
                                消え行く日本伝統文化を残すために〜     

                                       
                               
                               

                              手のかかる伝統的な方法を、今でもかたくなに守りながら制作されている大島紬。
                              その大島紬独特の染色方法と技で、染め上げたumu-waka泥染ストール。


                              大島紬は染色方法によって様々な種類があります。伝統的な泥大島のほか
                              泥藍大島、色大島、白大島があります。

                              その大島紬独特の染色方法と技で、染め上げたumu-waka泥染ストール。








                              【大島紬だけの技、白泥加工】

                              糸染め加工のなかでも、この特別で上質な技は、手間やコストがかかり過ぎるため
                              現在消え行こうとしています。
                              そこをあえて、果敢に挑戦したumu-waka、生多良の心意気と芸術の世界。
                              他社では絶対に創ることができないumu-wakaだけの大島紬白泥色ストールです。



                              〜大島紬の極上仕上げ・白泥染め作業工程〜

                              大島紬・白泥加工とは?

                              絹のぎらぎらした光感を、上品な艶感へと変容させ、真綿(絹)のような質感
                              にすることで、独特の風合いと色合いをもたらします。
                              最高級品の色大島紬だけに施される特別な技術です。


                              白泥染めは、タレント・恵俊彰さんの実家、恵織物さんが長期にわたり開発した
                              『白恵泥(はっけいどろ)』を使用します。



                              作業工程

                              1:蚕絹の精錬(洗い】作業。糊落し、繊維の中にまで入り込んだ汚れを取る
                              作業をしながら、その時々の糸の質、織り癖などを感じ取ります。

                              2:次に化学染料で色づくり。様々な種類、色を調合させながら創る色づくり。
                                1色に5〜7色調合させます。鈍い色つくりには黒を用いません。

                               (現在大島紬の色糸は、ほとんど化学染料で染められています。
                                母から娘、娘からその娘、受け継がれていく極上な大島紬は、
                                色あせないためにも堅牢度の高い、化学染料を用います。)

                              3:精錬された蚕絹、極上シルクを化学染料で染めます。
                              4:煮染め→蒸し→ソーピング→干し

                              5:高温の白恵泥に漬込む(1時間)→蒸し→ソーピング3回→干し
                              6:仕上げ 
                              *1週間かけて1本1本染め上げます*
                                

                              コストや手間暇がかかりすぎるため、この特別な白泥加工を今では消え行きそうな、
                              特別な技法です上質な大島紬の色糸だけに使用される白泥加工。
                              国の無形文化財・結城紬の真綿のような質感に息をのむ。
                              真綿 クリック→http://ja.wikipedia.org/wiki/真綿

                              日本だけでしか創ることができない、大島紬だけの特別な文化を染め上げた
                              白泥ストールは、umu-wakaだけの特別な極色品です。

                              素材:シルク100%( 絹紗織りの美しい光の織物)
                              size:85cm x 175cm

                              *1週間という長期戦で染め上げる!そんなストール達です。



                              【白泥ストール・色の世界】
                               奄美大島の海や山、植物や鳥達をイメージして染め上げました。

                               ・アダン色(奄美大島の植物)
                               ・赤翡翠色(アカショービン色・鳥)
                               ・珊瑚色(さんご)
                               ・緋寒桜色(ひかんざくら色・奄美で2月に咲く桜。春には咲かない桜です)
                               ・ぶーげん色
                               ・さねん葉色(奄美大島の植物・月桃(げっとう)の若葉の色)
                               ・蘇鉄葉色(そてつば色・ヤンチュ(債務奴隷)飢餓を救った植物・大島の泥染めを
                                     サポートした植物)
                               ・奄海色(あまうみ色・奄美の浅瀬の海の色)
                               ・芭蕉白泥色(ばしょうしろどろ色)










                              大島紬〜人の経を未来へ紡ぐ

                              2010.05.14 Friday

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                                本物の手織りの大島紬は、この2〜3年の間に、仕上がる物が最後の宝石。
                                総絣の緻密な大島紬の織り手が高齢で、織ることができなくなる事が
                                一番大きな要因でしょう。


                                この2〜3年の間に出来上がった大島紬は、重要無形文化財となっていくだろう
                                と言われています。

                                そして、生多良も、今度大島紬が輝く、素晴らしい物が生まれる時は、100年後。

                                100年後に、残った素晴らしい大島紬を見て、色々な文献を見て
                                再度、蘇らそうと強者が立ち上がった時が、次の宝石のような大島紬が生まれる

                                と言っている。生多良も織元の興社長も、100年後のためにと、
                                その一心で嘘のない本物の大島紬を造り続けている。



                                奄美に渡った時、あの月光の最後の織り手、渡キ代子さんとお会いした。

                                http://bit.ly/aAgCdD こちらを読んでいただいてもわかると思います。






                                他にも、呉服業界の古い体質&気質、金杯主義的な部分が、多くの職人、

                                織元達を苦しめていることも要因。その金杯主義的な業界の卸問屋のことは

                                また後々、お話ししようと思いますが、そんな心悪しき卸問屋の倒産も続き

                                織元の興さんとこも、umu-wakaの黒泥ストールを染めていただいている

                                純兄ぃさんのところも、痛手を被った。




                                純兄ぃさんとこの若婿が山元君。35歳。
                                彼は、奄美大島から大阪に働きに出ていたが、奄美に戻り泥染職人を目指した。

                                そして純兄ぃのお兄さん(社長)の娘さんと結婚し、染色工場で働いていたが
                                大きな問屋が倒産し、一気に仕事がなくなり

                                義理の父にあたる社長から、

                                『お前はいらない。でも泥染をしたいのなら、
                                        自分の食いぶてゃ、自分で稼げ!!!』


                                と言われ、それでTシャツの絞り染めなどカジュアルラインの衣料を作り始めた。
                                若い彼の世界観にフィットするデザインのものを作り始めた。


                                手探りも手探りで四苦八苦!彼も若い時に底を見た。
                                今では、奄美を代表する私も大ファンである、中孝介くんのツアーグッズの
                                Tシャツなどの受注も受け、少しずつ大きくなってきている。


                                かれの泥染めTシャツのブランド名は『夢しぼり』。


                                名古屋に来た時も、名古屋の有名な有松絞りまで勉強をしに行った。
                                熱い男!『俺は、泥に埋もれて死ぬ!』と言っている。
                                そして、奄美大島を愛している男!!!



                                純兄ぃのお兄さんの社長の顔には、厳しさをくぐってきた強い視線があった。
                                そして、純兄ぃは、精霊か原人のように泥田の中でニコニコして
                                泥染をしているだろう。


                                若手には若手の苦悩があり、
                                シニアには、シニアの苦悩があり、黒泥の艶やかな美しい色合いは
                                未来へとつながって行く。



                                絵画のような大島紬

                                2010.05.03 Monday

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                                  絣糸〜

                                  縦糸、横糸、両方を絣糸(かすりいと)で織り上げて造る、生多良が染め上げた

                                  大島紬。こんな点と点を合わせて、絵画のような大島紬を創る。

                                  絵筆を使って描いたり、型染めの紗を使って直接、布に描いているわけでは

                                  ないんですよね!

                                  この月光のグラデーションの美しさは、点と点を紡いでできあがっている。

                                  1反、織るのに1年はかかる。


                                  gekkou


                                  織り上げる前の、この絣糸を作るまでの工程が、またまたその凄い!

                                  100工程以上のびっくりするような工程があるのですが

                                  大島紬ができるまで工程→http://umu-waka.jugem.jp/?eid=86

                                  (携帯用に後日、編集します。携帯から閲覧の方!ごめんなさい。)





                                  その点の中に生多良は色を創造する。

                                  マクロと無限大の画面を何度も何度も繰り返す。

                                  その一点の強さを全面に染めあげる生多良の染め上げたumu-wakaのストール

                                  には、生多良の魂のかけら、命の分子が贅沢に豊富に入っている!





                                  生多良の染め上げた大島紬、2005年からのグランプリ、大会賞など各賞受賞

                                  の大島紬をアップしました。→http://umu-waka.jugem.jp/?cid=1



                                  日仏国交150周年〜月光

                                  2010.04.28 Wednesday

                                  0
                                    フランス語 日仏国交
                                    英語だと思っていたらフランス語で描かれた『日仏国交150周年』





                                    img5ad784adzikfzj.gif 

                                    2008年、日仏国交150周年式典で、生多良氏が染め上げた『月光』が披露されました。






                                    ファッションショーで披露されたのは、2005年・グランプリの作品『月光』。

                                    私が惹かれきった特別な、泥染めの色大島紬です。

                                    当日は、ドレスに仕上げられた月光と、着物に仕立てられた月光が披露されました。


                                      日仏ショウ.gif


                                    ふふふ。

                                    私、一度、この月光のドレスを着たことがあるんです。ヨ。


                                    そしてこちらが掲載された新聞です。↓

                                    2005年本場奄美大島紬グランプリ受賞作品

                                    2010.03.28 Sunday

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                                       2005

                                      2006年本場奄美大島紬グランプリ受賞作品

                                      2010.03.28 Sunday

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                                        2007年本場奄美大島紬グランプリ受賞

                                        2010.03.28 Sunday

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                                          2008年本場奄美大島紬 受賞作品 

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                                            本場奄美大島紬 2009年受賞作品〜 生多良・興紬商店

                                            2010.03.28 Sunday

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                                               2009年本場大島紬グランプ受賞作品 興紬商店

                                              生多良が染め上げた色大島紬の数々

                                              ☆2009年 グランプリ受賞作品 牡丹 
                                               9マルキ地スリ総絣


                                              ☆ 大会賞 桜微笑
                                               7マルキ地スリ総絣

                                              ☆ 大会賞 格子桜

                                              ☆ 大会賞 奄やま

                                              私が特別に好きな反物だけアップにしてみました


                                              大島紬ができるまで〜作業工程

                                              2010.02.22 Monday

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                                                蒼の中に、優しい海の色を感じる。

                                                2010.02.22 Monday

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                                                  生多良三代目が染めた大島紬
                                                  〜 梅 蒼沫 〜

                                                  梅ちび


                                                  優しい その蒼色をずっと見つめていると

                                                  その蒼が話し出す。


                                                  その蒼は わたしに少し気づかいながら 

                                                  遠くから

                                                  遠くに視線を向けながら

                                                  変わらない 優しい愛をみせてくれる。



                                                  その蒼の視線は遠くても その蒼の心は

                                                  ずっとわたしに向けて その心を送りつづけてくれる。


                                                  その蒼はヴァイブレーションの波もなく 一定の穏やかな蒼の光りを

                                                  優しい蒼の光りをみせて いてくれる。


                                                  いつしか その蒼の背後に 美しい海があらわれる。

                                                  浜に打ちよせる その蒼は 優しい海の息づかいを保ちながら〜



                                                  わたしは その海を見ている。

                                                  頬のあたりに 暑いけれど 熱くない太陽の光りを感じる。




                                                  それは

                                                  生多良が幼い頃に 奄美の海をみていた時の 同じ視線を

                                                  わたしは 感じているのかもしれない。

                                                  そう たしかに少しばかり 右方向の視線の先にある海と波が見える。




                                                  それは ある時点の生多良の視線だったのかもしれない。

                                                  生多良が その海の蒼い色に 話かかけた時の 

                                                  その海からの言葉であるか

                                                  その海が 生多良に語りかけた 心の色の蒼なのかもしれない。




                                                  海が 遠く距離を保っていたように感じるのは

                                                  幼い頃の 生多良だけに告げたのではなく

                                                  すべての生きとし生けるものたちに 語りかけた

                                                  蒼色の優しさだったのかもしれない。





                                                   
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